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ナムジャイブログ › geraniumbaby › は優雅な様式の生活

は優雅な様式の生活

2017年01月12日

は優雅な様式の生活
がよく、趣味のすぐれた学識者が、傲慢なこの疎外人を忌避するにいたった插話である。一七四五年に、初老のイギリス紳士で、古典文学と科学に通じたジョン・メリットという人物が、ニューポートの港町から、当時急激に発展しつつあったプロヴィデンスに移ってきて、いまなおこの都会の最高級の住宅地区であるザ・ネックに、壮麗な邸宅をかまえた。これを楽しんだ人物で、この町ではじめて自家用の馬車を駆り、召使たちに制服を着用させたのが彼であった。望

遠鏡と顕微鏡を自慢にし、イギリス文学とラテン古典の選択よろしきを得た蔵書を誇っていた。このジョン・メリット氏が、プロヴィデンスの町の住人で最高の蔵書家といえばジョゼフ・カーウィンだと聞くと、さっそくこれを訪問することにした。そして、カーウィンにしてはめずらしい、心からの歓迎を受けた。その書棚を見まわして、ギリシャ、ラテン、イギリスの古典はもちろんのこと、哲学、数学、科学の諸部門にわたって、パラケルスス、アグリコラ、ヴァン・ヘルモント、シルヴィウス、グラゥバー、ボイル、プールハーヴ、ベッケル、シュタールを含んで、すぐれた書籍が収集されているのを知ると、メリット氏は思わず、感嘆の叫びをあげた。氏の賞讃の言葉を喜んだカーウィンは、農場内の実験室に案内したいといいだした。これもまた希有《けう》なことで、従来のカーウィンは、可能なかぎり実験室を人目に触れさせまいと努めていたのだ。二人はただちに、メリット氏の馬車に乗りこみ、ポートゥックスト街道の農場へ向かった。
 後日、メリット氏が力説していたことだが、農場内の建物には、なんら異状は認められなかったそうだ。問題としてとりあげるとしたら、そこに収集してある書籍で、魔法、錬金術、神秘学を扱った特殊な文献が、あますところなく網羅されていて、その標題を一見しただけで、戦慄をおぼえるに、じゅうぶんであったという。しかも、それを見せるときの所蔵者の顔に浮かんだ表情が、嫌悪の気持を掻き立てたことも事実だった。もちろん、正統的な書物の数もおびただしいもので、メリット氏をして、驚くというより、むしろ羨望を感じさせはしたが、異端禁制の書を、これほど収集しうるとは、想像を絶したことといえるのだった。ヘプライト神秘教徒、悪魔学研究家、魔術師として知られている者の著述で、この書棚に並んでいないものはなく、錬金術と占星術の怪奇な領域における伝承の宝庫であった。一例をあげれば、メスナード版のヘルメス・トリスメギトゥス、『|魔 法 哲 学《トウルバ・フイロゾフアルム》』、ゲーベルの『|探 究 の 書《リーバー・インヴェステイガ

チオニス》』そしてアルテフォウスの『知恵の鍵』、そのすべてがここにあった。さらには、ユダヤ神秘《カバラ》主義者の『|光の書《ゾハール》』、ピーター・ジャム編のアルベルトゥス・マグヌス全集、ゼッツナー版のレイモンド・ラリー著『|偉 大 な る 秘 術《アルス・マグナ・エト・ウルテイマ》』、ロジャー・ベーコンの『|化 学 宝 典《テサウルス・ケミクス》』、フラッドの『|錬金術の鍵《クラヴイス・アルキミエ》』、トリテミウスの『|賢 者 の 石《デ・ラビデ・フイロゾフイコ》』といった書物が、ぎっしり棚を埋めていた。中世のユダヤ人、アラビア人の著作も豊富だった

。メリット氏は美麗な豪華本を手にして、その題名を『イスラムの琴《カノーン》』と読むと、顔色を変えた。これこそ、狂気したアラビア人の学者アブドゥル・アルハザードが著わした死者の魂を招く術についての禁制の書であったからだ。数年前、マサチュセッツ湾に沿った小漁村キングズポートに、秘密宗団が発見されたあと、招魂術を説いたこの書物にからんで、怪奇な風評がながれたことがあったのだ。
 しかし、もっとも奇異に感じられたのは、この有徳の紳士が、後日ひそかに語った事実である。いたって些細なことであるのに、メリット氏はいたく動揺させられたというが、そこの大きなマホガニーのテーブルの上に、手|擦《す》れのはげしいボレルスの著書が


Posted by geraniumbaby at 13:14│Comments(0)
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